足関節捻挫は、スポーツ中だけでなく日常生活でも最も多くみられるけがの一つです。「ただの捻挫だから」と軽く考えられがちですが、適切な治療やリハビリテーションを行わないと、痛みが長引いたり、足首がぐらつく「慢性足関節不安定症」へ進行したりすることがあります。

当院では、日本整形外科学会認定整形外科専門医・スポーツ医が診察を担当し、レントゲンや超音波(エコー)検査を用いて靱帯や骨の状態を評価します。運動器リハビリテーションを重視し、スポーツ復帰から再発予防までサポートしています。

足関節捻挫とは

足関節捻挫は、足首を内側や外側へひねることで靱帯が伸びたり、一部または完全に損傷した状態です。特に外側の靱帯(前距腓靱帯・踵腓靱帯)が損傷することが多く、スポーツ外傷の中でも最も頻度の高いけがの一つです。

適切な治療を受けずに放置すると、慢性的な痛みや不安定感、捻挫を繰り返す原因になるため、初期治療が重要です。

足関節捻挫の主な症状

足関節捻挫では、次のような症状がみられます。

  • 足首の痛み
  • 腫れ
  • 内出血
  • 体重をかけると痛い
  • 歩きにくい
  • 足首がぐらつく
  • スポーツができない

重症の場合は骨折を伴うこともあるため、歩けないほどの痛みや著しい腫れがある場合は早めの受診をおすすめします。

足関節捻挫の原因

足関節捻挫は、ジャンプの着地や方向転換、段差で足を踏み外した際などに起こります。

発症しやすい要因には、

  • バスケットボール
  • バレーボール
  • サッカー
  • 野球
  • ランニング
  • 足首周囲の筋力低下
  • バランス能力の低下
  • 過去の捻挫歴

などがあります。

一度捻挫をすると再発しやすくなるため、適切なリハビリテーションが重要です。

重症度(Ⅰ度・Ⅱ度・Ⅲ度)の違い

足関節捻挫は、靱帯の損傷程度によって分類されます。

H3 Ⅰ度(軽症)

靱帯が軽く伸びた状態です。腫れや痛みは軽度で、歩行可能なことが多くあります。

H3 Ⅱ度(中等度)

靱帯の一部が断裂した状態です。腫れや内出血が強くなり、歩行時の痛みが目立ちます。

H3 Ⅲ度(重症)

靱帯が完全に断裂した状態です。強い腫れや不安定感があり、固定や手術が必要となる場合があります。

受診をおすすめする症状

次のような場合は整形外科を受診してください。

  • 歩けない
  • 強い腫れがある
  • 内出血が広がっている
  • 痛みが改善しない
  • 捻挫を何度も繰り返している
  • スポーツへ復帰したい

当院で行う診察・検査

診察では痛みの部位や腫れ、不安定性を確認します。

必要に応じて、

  • レントゲン検査
  • 超音波(エコー)検査

を行い、骨折や靱帯損傷の程度を評価します。

MRIが必要と判断した場合には、適切な医療機関をご紹介します。

足関節捻挫の治療

症状に応じて、

  • アイシング
  • 圧迫・固定
  • 消炎鎮痛薬
  • 装具療法
  • 運動器リハビリテーション

などを組み合わせます。

重症例では手術が必要となることもあるため、適切な評価が重要です。

リハビリテーションが重要な理由

痛みが軽くなっても靱帯やバランス機能は十分に回復していないことがあります。

当院では、

  • 可動域改善
  • 筋力強化
  • バランストレーニング
  • ジャンプ動作
  • 方向転換動作

まで段階的に行い、安全なスポーツ復帰を目指します。

再発予防

足関節捻挫は再発率が高いけがです。

リハビリテーションやセルフトレーニング、必要に応じてサポーターを使用し、再発しにくい足首づくりを目指します。

PRP療法を検討する場合

通常は保存療法で改善が期待できますが、靱帯損傷が長期間改善しない場合にはPRP療法を検討することがあります。

診察や画像検査を行い、適応を慎重に判断します。

当院の特徴

高槻整形外科・再生医療クリニックでは、日本整形外科学会認定整形外科専門医・日本整形外科学会認定スポーツ医が診療を担当しています。

捻挫直後の治療だけでなく、運動器リハビリテーションによる機能回復や再発予防まで重視し、学生から社会人、高齢者まで幅広く対応しています。

よくある質問

捻挫は自然に治りますか?

軽症では改善することもありますが、適切な治療やリハビリテーションを行わないと再発や慢性的な不安定感につながることがあります。

捻挫したらすぐに運動してもいいですか?

痛みや腫れの程度によります。自己判断せず、医師の診察を受けることをおすすめします。

サポーターは必要ですか?

症状やスポーツの種類によって有効な場合があります。診察で適切なものをご提案します。

手術が必要になることはありますか?

多くは保存療法で改善しますが、重度の靱帯損傷や慢性足関節不安定症では手術を検討することがあります。

監修医

平田 寛明
高槻整形外科・再生医療クリニック 院長

日本再生医療学会認定医
医学博士
日本整形外科学会認定 整形外科専門医
日本整形外科学会認定 スポーツ医
日本整形外科学会認定 リハビリテーション医
Accurian® 末梢神経ラジオ波焼灼療法 認定医
Coolief® 末梢神経ラジオ波焼灼療法 認定医

膝関節疾患やスポーツ障害をはじめ、変形性関節症など幅広い運動器疾患を診療しています。患者様一人ひとりの症状や生活背景、「スポーツに復帰したい」「できるだけ手術を避けたい」などの目標に合わせ、保存療法・運動器リハビリテーション・再生医療などから適切な治療をご提案しています。

本ページは医学的知見および実際の診療経験に基づいて作成し、内容を定期的に見直しています。

足首を捻ってしまった方へ

「ただの捻挫」と思っていても、靱帯損傷や骨折などが隠れていることがあります。また、適切に治療しないと足首の不安定感が残り、捻挫を繰り返す原因になります。

腫れや痛みが強い、歩きにくい、スポーツ中に足首を捻ったという方はご相談ください。

お電話での予約は 
072ー691ー6870